今回の転職相談は、はじめての転職活動が7連敗中で苦しんでいる30歳システムエンジニアの方です。それではどうぞ!
- 30歳男性
- 私立大学経済学部卒
- システム会社8年勤務のSE(システムエンジニア)
- 現年収450万円
- 業務内容はパッケージソフトの改修が多い
- 初めての転職で7連敗中
転職相談
ユウさん
こんにちは。GitHubの記事でこのサイトを知りました。
記事に書いてあるように対応してから書類選考が通過するようになったので、載せていたソースコードに問題があったのだと思います。
ありがとうございます。
今回転職相談に乗ってもらいたくて連絡しました。現状をお伝えすると、半年前から上場企業をメインに転職活動をして7連敗中です。
最初は書類もまったく通らなかったのですが、GitHubの記事などを読んでから書類選考は半々くらいで通るようになってます。
ただ書類通っても一次面接で落ちてしまって、内定どころか最終面接まで進んだことがなく困っています。
まず自分のスペック・経歴についてです。私立大学経済学部卒で大手メーカーばかり受けてましたがどこも受からず、中堅システム会社に入社しました。
周りは理系の人が多かったのですが、半年ほどしっかりシステム開発の研修してくれる会社だったので、1,2年でそれなりにシステム開発できるようになりました。
4年目からはリーダーも任されるようになり、今は8年目です。
業務内容としては会社がだしているパッケージソフトの改修、保守、顧客サポート対応になります。
スキルセットとしては、Java:6年,PHP:2年,JS:2年,Oracle:2年,AWS:1年で一通りできるのでフルスタックエンジニアだと思っています。
転職理由
転職理由としては、今の会社は、年収450万円で残業もそこまで酷くないので会社的に文句はないです。
しかし業務内容的に保守・運用系が多く、クエリチューニングなどの技術的な事をしている部署は別にあり、同じことの繰り返しでスキルも付かず楽しくないので転職を決意しました。
なぜ受からないか分からないです。文系卒が影響しているのか?30歳という年齢に問題があるのでしょうか?
特にプロジェクトリーダーになってから同じような事の繰り返しで成長していないと感じていて、初めてリーダーになった26歳頃に転職していれば・・・と悩んでもいます。
御多忙のところ申し訳ありませんが、アドバイスお願いします。
相談者の強み・興味の棚卸し
はじめての転職で困っている30歳システムエンジニアからの相談。
10年以上システムエンジニアの採用はしているので得意分野です。任せてください。
相談者の職歴は「まじめに頑張ってきた」が十分伝わる良い印象。
GitHubの記事が役に立ったのは嬉しいです。
初めての転職なので勝手がわからないと思いますが、転職成功率の記事に書いたように書類選考・一次面接を突破できれば内定と同じ。書類は受かりはじめているようなので、あと少しです。頑張っていきましょう。
たしかにおっしゃる通り26歳の頃に現状のスキルで転職活動していれば、Yahooなどの人気企業でも入社できた可能性があります。
それほど年齢は大事です。今から悩んでも仕方ないので、過去は気にせず前向き&1歳でも若いうちに行動です!
まずは相談者の強み・興味の棚卸しをしましょう。
- システム会社8年勤務のSE
- リーダー経験
システム会社8年勤務のSE
入社から同じ会社にいて転職回数が0回なのは高評価。
最近ジョブホッパーなどと言って、2,3年に1回は会社をかえるのがカッコ良いなどの風潮もあるようですが、実は企業・面接官はジョブホッパーが嫌いで採用はしません。特に上場企業ではその傾向が強いです。
なぜなら、せっかく会社の事を教えて教育しても献身性がないために、すぐ辞めてしまって採用・教育コストだけかかりリターンが少ないためです。
転職理由スキルアップしたいはNGで書いたように自分だけの事を考えている方は、敬遠されます。
もし同じスキルで30歳転職5回と30歳転職0回の方がいるなら、確実に30歳転職0回の方が採用されます。
転職回数が無いのはプラス要因です。
リーダー経験
リーダー経験は非常に大事です。
27歳以上であれば一人で作る、指示されたものを作るのではなく、チームリーダーとして設計&サポートする、チーム全体の生産性を考えるなど「自分で作る」意外の点も大きく評価されます。
職務経歴書の記事にも書きましたが、リーダー経験に関してはしっかりアピールするようにしましょう。書類選考通過率が圧倒的に上がります。
転職相談の回答
まずは相談内容の整理です。
- なぜ受からないか分からない
- 文系卒が影響しているのか?
- システムエンジニアでの転職は30歳という年齢に問題があるか
なぜ受からないか分からない
今まで不採用のお知らせ「お祈りメール」が届くだけだったでしょうか?
実は具体的な不採用理由はエージェント経由で企業に聞いてみると教えてくれます。
企業側は求職者に気を使って、なるべくオブラートに包んだ表現にしているので伝わりづらいことが多数。
転職エージェントのほうでも更にオブラートに包んでいたり、採用企業側であいまいに答えていることもあるので、なぜ落ちたか理由をハッキリ知りたい場合は、確認してみるのも手です。
実際に私も年に数回落ちた方から「もう少し具体的にどこが足りなかったか教えて欲しいです。」のような連絡をエージェント経由でいただくくこともありますよ。
ただ今回の相談者の不採用理由は明確なので、今からお伝えします。
本人も言っていた「深い技術系の作業は別部署が担当&パッケージソフトの改修がメイン」がネックになって不採用が続いている可能性が非常に高いです。
こちらの対応法は次章でお伝えします。
文系卒が影響しているのか?
こちらは全く関係ありません。情報系を出ていると強みにはなりますが、社会人になってから好奇心をもって学習を続けてきたかの方が大事。
文系卒・学歴による不採用等はシステム系上場企業ではしていません。エンジニア採用は実績・経験重視です。
システムエンジニアでの転職は30歳という年齢に問題があるか
今回の相談者は特に明記が無かったので、30歳で技術寄りのSE転職としてお話をすすめています。
30歳で技術寄りのエンジニアだと、かなり幅広い知識が求められます。そして技術的好奇心から土日もコードを書きたいくらいの方が多いです。
そうでなければ、プレイングマネージャーを目指していくか、マネジメント系を目指していくのも良い選択。
ただ現職でマネジメント経験もないのに、次の会社で「マネジメントしたいです」と伝えるのはムリがあり採用されづらいので、現職で実績も作る必要アリ。
28~35歳のシステムエンジニアは技術系に進むか、マネジメント系に進むか、もしくは両方やりたいのかを自分の中でしっかり持っている必要があります。
面接でも聞かれるので自分のキャリアパスを考えておく必要があります。
私が相談者の立場なら
- 現会社の技術系部署に異動・協業
- ベンチャー系企業の技術選定に裁量がある会社を狙う
現会社の技術系部署に異動・協業
正直にお伝えすると、人気上場企業に面接に来る30歳で内定を取る方のスペックは、技術者寄りであればスキルセットがもう少し幅広くて深いです。
パッケージソフトの改修がメインだとすると、フルスクラッチでの開発経験が少ないのではないでしょうか?
新規でゴリゴリ案件開発してきた方、技術選定・設計するチームのリーダーをこなしてきた方が30歳の内定者では多いです。
相談者のスキルセットだと少し弱いので、今の会社でより専門的な技術系部署に異動はできないでしょうか?
異動できるのであれば、すぐにでも技術系の部署に異動して実績・スキルをつけつつ転職を狙うのがよいです。
もう少し技術的な案件の実績があれば、人気上場企業でも採用される可能性が出てきます。
もし「異動できない」のであれば、面接での答え方に工夫が必要。
面接で技術系の深い質問「~~のチューニングはどうやってましたか?」「パフォーマンスはどうやってだしたのでしょうか?」などを聞かれて、「技術系の部署がやっていたんで・・・」と答えてはいませんか?
それは正直でよいのですが「技術系の部署が別にあって、難しい箇所はそちらの部署がやっていた」的な回答だと、人気企業になるとライバルのレベルも高いので不採用になってしまいます。
面接官はその回答を聞きながら「じゃあ、その技術系の部署の人が欲しいな・・」なんて思っているので注意が必要。
専門的な部署がやっていたとしても、「他部署と共同してXXの技術を選定して導入しました。」的な返しができるようにしましょう。
もちろん実際に会社でもそのように働きかけたり、勉強をする必要があります。
このやりとりがうまくいけば現状のままでも、優良上場企業に内定する可能性も少しでてきます。
ベンチャー系企業の技術選定に裁量がある会社を狙う
現在の会社で一緒に働きかけて仕事することも出来ないのなら、すぐに転職がよいです。
しかし、今のスキルでずっと上場企業を受け続けても人気があるところは可能性が低いと思います。
どうしても人気のある上場企業に行きたいのであれば、転職回数も少ないですし、段階を踏むのはどうでしょうか?
相談者は30歳になったばかりなので、30代になってしまったショックがあると思いますが、まだ30歳ですよ。これからどの企業だって行けます!
- 30~34歳:ホワイトベンチャーで技術レベルを一気に上げる
- 34歳~:上場企業へ転職
私なら30歳のうちにホワイトベンチャーに入社して、フルスクラッチで多くの案件をこなし、技術レベルを一気に上げます。
残業が少なくて、上場準備をしている会社に技術選定の裁量をある程度持っているポジションでの入社が望ましいです。
その会社にマネージャー・リーダー候補で入社するか、数年働いてマネージャーなどになれば人気上場企業への転職も可能になります。
なぜなら中堅企業でマナー・基礎を学び、ベンチャー企業の早い開発サイクルの中で設計・技術選定などをしつつ、チームで成果をあげたあなたは、上場企業に採用してもよいカンフル剤になるからです。
もちろんその企業が楽しければ勤め続けるのもよい選択。上場すれば、数千万円になる大量のストックオプションや年収一千万超えの部長・本部長などへの昇進も可能です。
転職成功率をあげるために
相談者様はどこの転職エージェントをつかっていますか?
今使っているエージェントに不満が無ければよいですが、7連敗しているのはエージェントからスキルマッチしていない求人を紹介されているからでは?と心配です。
エンジニア転職であれば、レバテックキャリアがよいです。
専門性が高いのでマッチング力も高く、職務経歴書のチェックがしっかりしていて、GitHubのソースコードまでやってくれます。
面接官として色々な転職エージェントとやりとしても、人材の売り込みや書類選考通過率が高いのはレバテックキャリアです。
関東であれば、Typeも優良中堅企業、優良ベンチャー求人が多く、アドバイザーが丁寧なのでオススメです。
スカウトサービスについて
またスカウトサービスは利用したことありますか?
実は転職において一番転職成功率が高いのがスカウトです。
なぜならスキルマッチした人材にしか声をかけないので、スカウトされた方は最初から書類審査はパスした状態で開始。
今の勤務先にバレないように履歴書を匿名登録でき、指定した企業からの閲覧ブロック機能もあります。
今やスカウトはエリートが使うだけのものではなく、エンジニア転職で一般的。
採用者・求職者の双方にとってミスマッチが起こづらく転職成功しやすいサービス。入社した方の定着率も高いので、最近ではスカウト採用を中心にしている企業は多いです。
しかし年齢フィルターで定型文を送る一括送信スカウトサービスには注意が必要です。
エンジニアのスカウトサービスは上場企業・有料ベンチャーが利用しているforkwell scout一択でよいでしょう。
転職相談の回答まとめ
こちらが今回の転職相談の回答まとめです。
- 1歳でも歳をとる前に早めに行動
- 現会社の技術系の部署に異動願いを出す
- 転職先は優良ベンチャー企業を狙い、そのあとに人気上場企業へ
- 転職はスカウトも使うと成功率は上がる
お役に立てていると幸いです。
相談者様の転職成功を祈っています!
また質問があれば送ってきてください。