エンジニア転職を検討していて…
「提出がマストじゃない企業の履歴書にもGitHubアカウント記載した方が通過しやすいかな?」
と悩んでいませんか?
とりあえずアカウント書いておけばプラス評価になると思ってたけど…
実は幾つかの注意点に気をつけないと、逆に通過率が下がることも…
この記事を最後まで読めば、これらの疑問がハッキリ解決。
※別記事「職務経歴書の書き方まとめ」にはGitHubも含めた全てのテクニックが載っています。
この記事は最近マネジメント寄りでコードを書いてない人や初中級者向けの記事です。技術に自信があるのにGitHubアカウント記載しても不採用になる方は、以下の記事を確認してください。
現役面接官ならではの転職テクニックも踏まえて、わかりやすくお伝えしていきます。それではどうぞ!
履歴書にGitHubが記載してある割合
GitHubが記載してある割合
私の勤めている会社は東証一部のIT企業ですが、GitHubアカウント記載はマストにしてません。
しかしここ数年、GitHubアカウントを履歴書・職務経歴書に記載してくれる熱心な求職者をポツポツ見かけるようになりました。
アカウント記載がマストでない会社への応募の場合、どのくらいの人が記載していると思いますか?
う~ん・・2人に1人くらいですか?
意外かもしれないのですが、記載がマストでない上場企業では7、8人に1人くらいの割合で非常に少ないです。
企業タイプ別GitHub記載について
■大手企業(記載マストでない)場合:12%程度の方が履歴書に記載しているだけでほとんどの方が記載していません。現状記載がマストではない上場企業において、コード未提出でもデメリットにはなりません。
■ベンチャー・中小企業の場合:殆ど提出マストですが、こちらはマストで無くても提出した方が良いです。未経験でのPG転職も同様。
GitHubマスト・マストじゃない企業にわかれる理由
人数の少ない企業では何より即戦力で開発出来る事が求められる為GitHubをマストにしています。ベンチャー等では【現時点での開発力90%+コミュ力・その他10%位】が評価基準の会社が多数。
逆に多少余裕があり育成などを考えられる大手企業では、もちろん即戦力が好まれますが【現時点での開発力70%+ポテンシャル・地頭15%+コミュ力・その他15%】程度で見る会社も多いためGitHubをマストにしていない事が多いです。
意外と上場企業でポテンシャル採用が多いのはこういった背景があります。
GitHub記載済み書類選考通過率
GitHub記載済み書類選考通過率
私が書類選考した、直近20件のGitHub記載済み履歴書の通過率です。
合否 | 人数 | 備考 |
---|---|---|
◎ | 2 | 通過:ソースコード内容が素晴らしい |
○ | 2 | 通過:コード及第点で加減点無し。他職務経歴が◎ |
✖ | 16 | 不通過:ソースコードの内容が酷い&その他 |
GitHubにあげたソースコード等が原因で、書類選考不通過になる方が多いです。
プラス評価になったケースは20件中2件のみ。
GitHubアカウント記載があれば、意識高い系って事でプラス評価と思ってました。どうせ見てないかと…
エンジニア転職では現役バリバリの部課長・マネージャークラスが書類選考するので、ソースコードは確認できます。
マストでない企業なら見られないと思って、とりあえずのテキトウなコードをUPしている方が多いので注意しましょう。
転職成功率の記事で書いたように一般的な書類選考通過率は25~30%程度ですが、GitHubアカウント記載の書類選考通過率は20%と一般的な書類選考通過率より5~10%も低くなっています。
じゃあ、私自信あるけど提出しないでおこうかな・・
自信がある方は提出した方が絶対に良いです。良いコードはプラス評価されるので。
テキトウなコードを提出するくらいなら、しない方が良いって事ですね。
GitHub記載時の3大注意点
GitHub記載時の3大注意点
GitHubを載せる時の3大注意点
- 書類選考内容が増える意識は持つ
- 直近で開発しているコードにする
- 自分の実力をだせているコードにする
書類選考内容が増える意識は持つ
書類選考内容が増える意識は持つ
IT系中途採用は普段コードレビューなどをしている現場の管理職が行っているので、ソースコードは読めます。
アカウント記載があれば採用担当はしっかりとコードを確認。
ここであなたに気づいてもらいたい重要な点があります。
「コードレビュー選考」という選考が1つ増えています・・・これによって通過率が下がることも。
「職務経歴書には色々とよい感じの事書いてあったけど、あのコードじゃなぁ…外注に指示していただけなのかな?」なんて会話が日常的に採用担当の間でされているので注意が必要です。
マストでない企業に記載するか
「俺は入社目的ではなくて入社後やっていけるかだ…」「早めに俺のスキルでOKか判断してよ」といった方や自信がある方は、アカウント記載もオススメ。
「まず何とか入社したい。足りないかもしれないレベルは入社後頑張ってキャッチアップするから」といった方は、マスト企業のみ提出で良いでしょう。
もちろん選考が進むと上場企業では殆どの企業で技術テスト選考があるので、技術レベルが低い人は残る事は出来ません。
ただコードレビュー選考と技術テストは少し評価ポイントも違うので、確実に選考は一つ減ります。
(上場企業の技術テストは実装力だけでなく、時間制限ある中での問題把握力、仕様把握・設計力・地頭などもみる会社が多いです)
直近で開発しているコードにする
直近で開発しているコードにする
実は面接官がコード内容以外に注目しているのは、「コミット履歴」です。
特に30歳以上の方は、最終コミット2、3年前のものが多く見られます。
わざわざアピールとして履歴書に載せてきたのが古いコードだと「今までのベストのコードがこの3年前のなのか・・最近は管理系ばかりで、開発熱を失っているんじゃないかな」と勘ぐられることも。
直近の開発で洗練されているソースコードならもちろんプラス評価ですし、直近でなくても良いコード内容であれば高評価。
とりあえず昔ちょろっと触ったコードしかないけど一応GitHubアカウント記載しておくか・・ってのはリスキー。
自分の実力をだせているコードにする
これは先述の古いコミット云々にも関連するのですが、古いコミットで新人の頃に作ったどこかのサンプルコードのような簡単な物を上げている方が非常に多いです。
GitHubを載せる時の3大注意点
Javascript・PHPの簡単なソースコードを見て、プラス評価は出来ません。
採用担当はわざわざ載せてくるのだから、これが求職者の直近の実力をだせているコードと思ってソースコード見ています。
簡単なサンプルコードはマイナス評価になってしまいます。
GitHubで高評価をとるには(まとめ)
GitHubで高評価をとるには
これまでGitHubアカウントを載せる時の3大注意点をお伝えしてきました。
GitHubを載せる時の3大注意点
- 書類選考内容が増える意識は持つ
- 直近で開発しているコードにする
- 自分の実力をだせているコードにする
これらの注意点を踏まえて、GitHubで高評価をとるためのポイントをお伝えします。
ここがポイント!
GitHubで高評価をとためのポイント
- コード内容・コミット歴に注意する
- ソースコードをチェックしてもらう
①コミット歴・コード内容に注意する
- それなりに書けているコード
- 直近のコミット歴は半年以内
サンプルコードなどでなく、それなりに書けていて最終コミット歴が古くない物であれば評価されます。
採用側はアピールするため記載してきていると思っているので、それがあなたの直近でのベストなソースコード&レベルと思っています。
②ソースコードをチェックしてもらう
それなりに書けている状態に達しているか不安です…
そうですよね。そのような場合はソースコードをチェックしてもらうのが一番です。
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技術に自信が無くなってきた方へ
技術に自信が無くなってきた方へ
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そもそも書類選考をパスする方法
実は転職において一番内定率が高いのがスカウトです。
なぜならスキルマッチした人材にしか声をかけないので、スカウトされた方は最初から書類選考はパスした状態で開始。
最近のスカウトは現職でバレないように履歴書を匿名登録できたり、指定した企業からの閲覧ブロック機能もあります。
けど、スカウトされるほどスキルや職歴も無いし・・・
たしかにスカウトは敷居が高い印象がありますが、ここ最近で劇的に変わっており今はスキルの凄いエリートだけが使うものではないです。
中高年が多い会社がフレッシュな人材をとるための第二新卒スカウトなどもしています。
最近のスカウトはとにかくカジュアル。以下がスカウト後のあなたの選択肢です。
スカウト後の選択肢
- 「ご飯を一緒に食べる」
- 「オフィスに遊びに行く」
- 「面接を受ける」
近頃のスカウトは全く堅苦しくないんです。
転職後に上司・同僚になる方と一緒にご飯を食べて人柄を知ったり、オフィスに遊びに行って雰囲気を確かめることができます。
雰囲気が良ければ面接を受けて、合わなければ面接も受けずにお断り出来ます。
転職前に会社の雰囲気を知ることが出来るので、転職後に「こんなはずじゃなかった・・・」と失敗することがありません。
一括送信でないスカウトメールであれば、企業はあなたの職務経歴書を読んで興味を持っているので、書類選考パスで面接から開始になり通常の選考より格段に転職成功率は高いです。
一括送信スカウトに注意
一括送信スカウトは機械的に年齢フィルターなどで自動的にメール送られているだけなので、スカウトされて応募しても書類選考不通過になることがあるので注意が必要。
以下が優良上場企業が使っている「一括送信ではない」スカウトサービスです。
リクルートエージェントは一括送信メールもあるので使いまわしっぽいメールには注意が必要です。
サービス名 | 条件 |
---|---|
リクルートエージェント | 誰でも利用可能 |
リクルートダイレクトスカウト | 年収600万円以上のみ |
ビズリーチ | 年収750万円以上のみ |
スカウトは採用者・求職者の双方にとってミスマッチが起こづらく転職成功しやすいサービス。入社した方の定着率も高いので、最近では私の会社はスカウト採用が半数を占めます。
更に書類通過率を上げるためにソースコードを公開したい方へ
及第点をとるのではなく、大幅なプラス評価をしてもらう場合はどうすればよいでしょうか?
スター数によって、大幅にプラス評価されます。ある程度スターがある、他の人に使われているライブラリであればかなり高評価しているので安心ください。
「いやいや、スターなんて全然つかないよ・・・」と思った方も大丈夫です。
スターは無くても、デザインパターンなど使用していて経験あるエンジニアが見ればわかるコードであればしっかりプラス評価しています。
ソースコード提出マストの企業でなくても、これらのポイントをクリアしている場合は記載するとよいアピールとなります。
GitHubを履歴書に載せる時の3大注意点
「ヤバイ!!新人の時に作った簡単なコードをGitHubに載せていたよ・・」と冷汗が流れたあなたは、GitHubの記載を削除しておいたほうがベター。内定率が格段に上がります。
「直近でコミットしているし、スターも結構付いているよ」という方はプラス評価なので積極的に載せていきましょう。
有名なライブラリなどをGitHubで公開している方ですと、転職回数が多すぎる等のマイナス印象があったとしても「まず書類を通して面接で会ってみよう」と思われるほどプラス評価されます。
まとめとして「とりあえず載せておこう」程度のソースコードは、しっかり見られているので載せない方が転職成功に近づけるので試してみてください。
こんにちは!「ぶっちゃけ面接官」ユウです。
東証一部企業のSE&面接官をしています。
私が個人的に開発したサービス「サクラチェッカー」はNHK、日経などに取り上げられています。