「Go言語で開発してみたいけど、求人数は多いの?将来性は?」
「いつも同じ技術で似た案件…自社サービスでGo言語使える企業を知りたい!」
あなたはGo言語に関して、こんな疑問はありませんか?
こんにちは!
東証一部IT企業でエンジニア&面接官をしているユウです。
Go言語はGoogleが開発しただけあって、シンプルな構文で書きやすく生産性に優れていて将来性は抜群。
ただ、使っている企業が少ないので、求人・転職に関して情報が少なく悩んでいませんか?
この記事を最後まで読めば、IT系上場企業の面接官である私が以下の疑問をハッキリ解決!
- Go言語の求人・転職市場
- Go言語以外で開発した方の面接・書類でのアピール方法
- Go言語プログラマ狙い目の優良自社サービス企業
現役面接官ならではの転職テクニックも踏まえて、わかりやすくお伝えします。それではどうぞ!
Go言語の特徴
Go言語の転職市場においての特徴について軽く振り返りましょう。
大きな特徴としては下記4つ。
- 標準ライブラリが充実&構文もシンプルなので開発が簡単
- コーディング規約で議論する必要が無い
- 最近人気が出ており求人数が急上昇
- 欧米では平均年収1,500万円の開発言語
これらの特徴が、求人数・平均年収・市場価値と密接に結びついてきます。
コンピューター言語別の求人数と平均年収
まず以下の言語別の求人数と平均年収の表を見てください。
順位 | 言語 | 平均年収(降順) | 最大提示年収 | 求人数 |
---|---|---|---|---|
1 | Go言語 | 600万円 | 1,600万円 | 2,002 |
2 | Python | 575万円 | 1,499万円 | 9,344 |
3 | Kotlin | 575万円 | 1,200万円 | 961 |
4 | Ruby | 550万円 | 1,200万円 | 11,676 |
5 | C | 525万円 | 1,000万円 | 9,347 |
ビズリーチ「2018年度プログラム言語と求人数・平均年収」より
ご覧のとおりGo言語の平均年収が頭一つ抜け出て600万円。最高年収が1600万円。2018年度コンピューター言語別年収で1位になっています。
また、Go言語の求人数は2,002件。
Python、Ruby、Cなど他の主要言語と比べると半数以下の求人数ですが、ほとんど同時期にできた言語のKotlinの求人数が961なのでKotlinの2倍以上で、市場価値が急成長していることがわかります。
特徴③「最近人気が出ており求人数が急上昇」を示すように、ビズリーチ「2017年度プログラム言語と求人数・平均年収」ではGo言語の求人数は100件未満でしたが、2018年は20倍の2,002件となり急上昇。
未経験からのGo言語
特徴①「標準ライブラリが充実しておりシンプルで簡単に書ける」から分かるように、Go言語は未経験でも問題なく採用しています。
むしろ実務経験者を探す方が難しい言語なんです。
Go言語はオブジェクト指向言語ではなく、繰り返しもfor文1つしかありません。
foreach、whileとかも無くて誰が書いても同じような書き方になり読みやすく保守性が高いです。
Java、C#、Rubyなどをやっていたエンジニアであれば構文も似ているのですぐに開発できます。
私の勤めている会社の関連ベンチャーではGo言語エンジニアを採用していますが、皆さんJava、C#、Rubyなど他言語しか実務経験の無い方です。
プログラミング自体が未経験からのGo言語転職の場合
まったくの未経験からでもGo言語は学びやすいのでオススメ。
繰り返し構文がfor1つしかないなど、覚える事が非常に少ないのがプログラミング初心者にもメリットです。
最近では専門学校などでもGo言語を教える所も多くなってきています。
むしろ開発経験が少しでもあると有利に働くので、プログラミング未経験からならライバルの多いJavaより最初からGo言語を選択するのはイマドキっぽくて賢い判断。
プログラミング未経験でGo言語をまなぶのであれば、プログラミングスクールに通うのがオススメ。独学だとハマってしまいます。
2018年現在日本でGo言語を学べるのは、侍エンジニア塾ただ一つです。
たいていのスクールは開発言語がJavaのみですが、侍エンジニア塾はGo言語が選択でき、マンツーマンレッスンやオンラインレッスンなど幅広い受講スタイルから選択できるので人気。
本気で転職を考えている方にはここしかないです。
転職時におけるGo言語のメリット
特徴②「コーディング規約で議論する必要が無い」に関連します。
エンジニア歴がある方はわかると思いますが、コーディング規約で議論をすることがありますよね。
ケンカや宗教論になりやすく不毛な時間。しかしGo言語ではもう心配無し。
Go言語には「gofmt」といって標準のコード規約にしたがってコードフォーマットをする機能が付いています。これがすごい!
「gofmt」によって、コーディング規約によって議論する必要がないのです。
「最近入社したXXさん、全然コーディング規約守ってくれないな・・・」と言われることは絶対にありません。
「gofmt」で誰でも必ず標準コーディング規約に基づいたコードで開発出来ます。
転職で新しい会社に入ると、新しい会社のコーディング規約を覚えたりで頭を悩ますこともあったと思いますが、Go言語開発の企業であればそれはないので安心。
シンプルな構文と「gofmt」により、誰が書いても同じような書き方になり、他人のソースも読みやすく、一緒に開発もしやすいのがGo言語開発の企業に転職するメリットです。
Go言語の海外・外資系企業での市場価値
Go言語の市場価値は海外・外資系企業ではさらに高まります。世界的に有名なコンピューター言語の人気ランキング「TIOBE Index 2018」の表が以下です。
2017年度は14位でしたが、2018年は10位。毎年着実にランクアップしている言語です。
ここ2,3年ではObjective-C、Swiftより人気がでています。
理由としては、シンプルで書きやすい点と、特徴③「欧米では平均年収1,500万円の開発言語」からわかるように給与が非常に高いからです。
アメリカでのGoエンジニアの平均年収
下記のアメリカでのGoエンジニアの平均年収をご覧ください。
Goエンジニアの平均年収124,703ドルです。日本円にすると約1,500万円となり非常に高額なことがわかります。
日本での最高提示年収と同等額がアメリカの平均年収になっていますが、日本の平均年収もアメリカに徐々に近づいていくことが予想されます。
もちろん欧米でGo言語は色々なWebサービス開発で使用され、Google(YouTube)、Facebook、eBayなど多数のサイトがGo言語を使用。
- Google:エンジニア平均年収1300万円
- Facebook:エンジニア平均年収1400万円
ご覧のように外資系企業であれば、1,000万円ごえも夢ではありません。
「いやいや、Go言語が海外・外資系では主流の開発言語って言っても、英語できないし・・・」と、あなたは肩を落としたかもしれません。
たしかにGo言語を使う企業は英語が必須になっている所が多いです。しかし日本の企業でも、Go言語であれば全体的に高年収で1,000万円ごえの求人も多数あるので安心を。
これから日本のGo言語(Golang)の自社サービス優良求人を紹介していきます。
Go言語の求人
Go言語エンジニアの平均年収は600万円と紹介しましたが、最高年収も知りたいですよね?
この章では面接官オススメの転職サービスと高年収求人を一緒に紹介していきます。
転職サイト:リクナビNEXT
リクナビNEXTのGo言語求人の最高年収は「㈱はてな」提示の700万円です。
リクナビNextは求職者の80%が使う転職サイトで、他にはない求人が多数。登録すると他にも多くの非公開求人が検索できます。
東京の求人だけでなく大阪や横浜、名古屋、福岡など、日本最大15万件の求人からあなたにあった求人を探すことが出来ます。
年収500~700万円のGo言語求人が多数。
転職サイトなので、自分のペースで求人を調べて転職活動したい方にオススメ。
転職サイト:Type
TypeのGo言語求人の最高年収は「株式会社KUNO」提示の960万円です。
TypeはITに強い転職サイト兼エージェントです。自分のペースで調べつつ、興味があれば転職エージェントと面談をして求人紹介をしてもらえます。
転職サイトとエージェントのよい所どりのサービス。
東京、神奈川(横浜)、埼玉、千葉など関東エリアの自社サービス企業の優良求人が多いです。
転職エージェント:レバテックキャリア
レバテックキャリアのGo言語求人の最高年収は「株式会社MonotaRO」提示の1,200万円です。
東京・大阪・福岡などの首都圏での高年収Go求人を多数保持。
レバテックキャリアはIT専門の転職エージェントです。
プログラムができる専門性の高いキャリアアドバイザーにあなたの将来像を相談でき、適した求人を紹介してもらえるサービス。
履歴書・職務経歴書チェックもしてくれます。
職務経歴書チェック自体は良くあるサービスですが、日本で唯一GitHubのソースコードまで確認してくれます。
今まで5,000件書類選考してきましたが、全転職エージェント中で書類通過率ダントツです。
スカウト:forkwell scout
forkwell scoutはエンジニア専門のスカウトサービスです。
匿名での登録後、スカウト担当があなたの経歴をみて声をかけてきます。その後自分の温度感によって以下の選択が出来る画期的なサービス。
- 「ご飯を一緒に食べる」
- 「オフィスに遊びに行く」
- 「面接を受ける」
私も採用活動としてforkwell scoutを使ってスカウトしていますが、実は転職において一番内定率が高いのがスカウトです。
なぜならスキルマッチした人材にしか声をかけないので、スカウトされた方は最初から書類審査はパスした状態で開始。
転職前に会社の雰囲気も知ることができるので、オフィスに遊びに行って雰囲気が合わなかったら面接を受けなければよいです。
「スキルマッチっていってもGo言語やったことないのに、Go言語の企業からスカウトかかるのですか?」
「はい。スカウトしています。Java、C#などの経験とそれ以外のDB経験などがマッチしていた場合はGo言語経験問わずスカウトするケースが殆どです。」
「ここだけの話ですが、より有利にスカウトされるために独学でGo言語勉強しているなどを履歴書に書くのがオススメ。採用側もあなたを見つけやすくなり、まだGo言語に関して明記しているライバルが殆ど居ないのでスカウト率が非常に高まります。」
採用側・求職者側にとってミスマッチの起こづらく転職成功しやすいサービス。入社した方の定着率も高いので、最近では私の会社はスカウト採用を中心にしています。
スカウトサービスにはビズリーチなど色々とありますが、エンジニアには、エンジニアに特化したforkwell scoutが参加企業も多く内定率も高くオススメ。
転職成功するエンジニアの殆どのパターンが、リクナビNEXTかTypeに登録して自分で求人を探しつつ、forkwell scoutでスカウトを待ち、エージェントのレバテックキャリアで色々と相談し求人紹介を受けています。
ほとんどの方がスカウトかエージェント経由で内定。(自分で探すよりスキルマッチした求人になり内定率が高いため)
Go言語を使っている優良自社サービス企業
- LINE
- メルカリ
- カヤック
- はてな
- サイボウズ
- DeNA
実は多くの有名企業がGo言語で開発しています。
人気がある企業ですが、高年収で福利厚生がしっかりしているメルカリは中小企業・SIerからでも意外と入りやすいのでオススメ。先述した「面接・書類でのGo言語アピールポイント」をしっかりおさえておけば大丈夫です。
他にもGo言語は中小企業でも採択されてきて、ここ1年で急激に求人が増えまだライバルが少ないので狙い目。
しかし、すべての求人を見抜くのはムリです。転職エージェントを使って「Go言語+残業が少ない+高年収」などの条件からピックアップしてもらいましょう。
そこまで有名でなくても、残業少なくて高年収でスキルのつく会社は多いですよ。
面接・書類でのGo言語アピール方法
この章では「面接・書類でのGo言語アピール方法」について紹介します。
Go言語の実務経験があると非常によいですが、無くても他言語で以下ポイントをおさえておけば問題ありません。
以下が私が今まで1500人以上面接した経験から、面接官にひびくポイントです。
- 中規模以上の開発経験
- 共通処理開発経験
- リーダー経験
- そのほかの技術・知識
中規模以上の開発経験
まず「中規模以上の開発経験」が無いと、それ意外のアピールポイントを伝えても信頼性が低くなるので注意が必要です。
チームの合計工数でもよいので50人日程度の開発案件をこなしていれば、評価されます。
中規模以上の開発経験がある方は「共通処理開発経験」「リーダー経験」など他のアピールポイントで更に差別化をはかりましょう。
小規模案件しか開発経験ない方
10人日以下の案件しかやったことが無い方は、今の会社で経験を積むのが先。
中規模案件以上を担当できる人材になるのがオススメ。そのあとに転職活動した方が市場価値があがり、よい企業に転職しやすいです。
「どんなに経験積んでもうちの会社は小さい案件しか回ってこないよ・・・」という方は、即転職を。
ずっとその会社に居ても大きい経験は積めないのであれば、歳をとる度に転職が不利です。
「でも、そもそも中規模以上の開発経験が無いと転職できないんじゃ・・・」と思ったかもしれません。
たしかに、中規模以上の開発経験が無い方は転職しづらいです。しかし自宅学習のアピール次第で優良企業にも転職可能です。
自宅で半年程かけてサイト開発等をして経験を積み、そこで学んだことを履歴書にも混ぜ込むのがオススメ。GitHubにソース公開するのもよいです。
転職エージェント「レバテックキャリア」は日本で唯一GitHub(ソースコード)の確認をしてくれます。こういったサービスを使って履歴書・GitHubをブラッシュアップしてアピールしていきましょう。
面接官は自宅でも開発している技術的好奇心が高い方を非常に高く評価しています。
今の会社で中規模以上の開発経験がない場合は、自宅開発でスキル・経験を積みましょう。
資格取得はほとんど評価していないので、資格の勉強をするくらいなら実務を家でもやるのがオススメ。
共通処理開発経験
あなたが今まで開発してきてフレームワークには存在しないが、仕組みとして何回も使われる共通処理を開発した経験は無いでしょうか?
その共通処理を開発した経験は高評価。必ず職務経歴書に書くようにしましょう。
面接官は「その共通処理を開発するときに注意した点はなんですか?」などの質問をするので、「パフォーマンスが出るようにXXの工夫をした」「既存システムでも使われているためXXの工夫をした」などアピールできる事を用意しておきましょう。
リーダー経験
独力で開発できるのは第一のステップ。27歳位までの方なら独力開発できることはアピール出来ます。
しかしシステム開発は基本的にチームで実施します。なのでチームリーダーやプロジェクトリーダーの経験があるとかなりのプラス評価。
- 「進捗遅れそうなメンバーをフォローした。(どうやってか理由も用意しておくとよいです)」
- 「実装方法で意見が衝突しているメンバーの仲裁をした(その経緯・結果も)」
- 「プロジェクトのデザインパターンの選定した(その理由も)」
これらがあるとプラス評価。更に若ければすぐにでも欲しい人材となります。
自分にリーダー経験があるなら、必ずアピールしましょう。
リーダーでは無くても、後輩や新人教育など軽く教えた経験があればそれも立派にアピールできるポイント。
育成経験があることはプラス評価につながるので、書類・面接では伝えるようにしましょう。
そのほかの技術・知識
ここまでで十分差別化出来ていますが、更にダメ押し出来るのが業界知識や専門的な技術です。
- データベース・クエリチューニング
- 高負荷での処理
- ログイン周り実装
- セキュリティ周りの実装
- 金融、製造、医療など専門分野の業務知識
これらの知識がある人は転職市場で各企業が欲しがる人材です。
私が面接で不採用にするパターンで多いのが、コードはそれなりに書けるけど、データベース周りがまったく出来ていない方。
理由を聞くと「データベース・クエリチューニングは別部署が担当しています。」・・・これは、非常にもったいないです。
どれだけコードがかけても、データベースを扱う企業ではDB設計、クエリチューニングできない人材は取りづらいです。
あなたがデータベースを触れない部署にいるなら、以下のどれかをする必要があります。
- データベース部署に異動して実績を積む
- 自宅学習をする
- 思い切って転職をする
いやいや、データベースの実績無いと転職しづらいんじゃ・・・と思われたもしれません。
たしかに受かりにくいです。しかし「自宅学習」の実績の見せ方で、高年収の優良企業にも入社できるチャンスはあります。
「自宅学習するなら資格取得より実務(開発)が大事。」とお伝えしましたが、「データベーススペシャリスト」「情報セキュリティスペシャリスト」の資格は別格。
DB経験がないけど、転職希望の企業がDB使っているなら「データベーススペシャリスト」を取得しておくと「DBの実務はないけど問題ない」とプラス評価に繋がります。
ログイン周りの実装に詳しい、高負荷でもさばける実装した等はプラス評価です。必ず書類に明記して、面接でも伝えるようにしましょう。
私はまだ3年目なのでリーダー経験もないし、データベースも簡単なSQL書けるだけで技術的にも低くて困っています・・・
Go言語であればライバルも少ないので大丈夫です。
実績が少なかったとしても、土日に独学で軽くGo言語で開発して、Go言語での開発経験を応募書類でアピールするだけでかなりの転職しやすくなりますよ。
まとめ:Go言語はライバルが少なく年収が高い
最後に「Go言語求人・転職」のまとめは以下です。
- Go言語の市場価値は急上昇中
- Go言語+英語が出来ると外資企業の高年収求人まで応募可能に
- Go言語の求人は急激に増えており、Kotlinの2倍以上
- 面接官はGo言語未経験でもこれまでの開発実績により採用
私のぶっちゃけがお役に立てると嬉しいです。
生産性・保守性の高さからGo言語を採択する企業は増えており、今後も右肩上がりで求人が増えることが予想されます。