「マネジメント業務も徐々に任されているけど開発したいし…」
「マネージャーはやりたくないな…でも技術だけでずっと働ける自信もないし…」
こんな悩みはありませんか?
システムエンジニアのキャリアパスって悩みますよね。
部長に来年からマネージャーをやってほしいと言われたのですが不安です…
私より開発できる子はいるし、一度マネジメントしてしまうとエンジニアに戻れない気がして。
たしかに悩みますよね。
5年後、10年後のキャリアパスを考えておくと考えが整理できて光明が見えてきますよ。
この記事を最後まで読めば、以下の疑問がハッキリ解決します。
それではどうぞ!
キャリアパスを考えることの大切さ
私「ぶっちゃけ面接官」は人気上場企業の40代管理職。主任 → 係長 → マネージャー → 現職と昇進をしてきました。
SEから管理職になるケースでは比較的順当なキャリアパスだと思います。
ただ現職でも同じ40代で係長でもなく、20代上司のもとで頑張っている方も。
それがいつまでもエンジニアでいたいと自分で選んだ道なら良いのですが、多くの方は自分で決めた道ではありません。
自分でキャリアパスを考えず流れに身を任した結果、歳をとってから困っている30代、40代は多いです。
若い頃からキャリアパスを考えて、人材価値が高まる行動をすることは大切です。
キャリアパスを考えるメリット
キャリアパスを考えると、普段の開発案件や何気ない開発やメンバーとの接し方も変わり、仕事も楽しくなってきます。
キャリアパスを考えた結果、自分ではどうにもならない状況にいる場合は、早めに転職を考えることもできます。
キャリアパスを考えるメリット
- 普段の案件のモチベーションが変わる
- メンバーとの接し方が変わる
- 転職・市場価値への意識を持てる
まずは記事を読むのをやめて、5年後、10年後に仕事で何をやっていたいかを10分で良いので考えてみましょう。
これは転職の面接でもよく聞く質問なので、面接対策にもなります。
20代のキャリアパス
20代SEのキャリアパス
- メンバーとしてSEを続ける
- SE → プレイングマネージャー(主任等)へ
- SE → 独立へ
- SE → 転職へ
20代前半はバリバリ開発して技術の基礎、システム開発の全体像を理解するのがオススメ。先輩の助けなしに独力で開発できるようになりましょう。
開発バリバリやりつつ、プログラミング+αの得意分野を作っておくと良いですね。
20代後半になると優秀な方は主任、アシスタントマネージャーなど役職を打診される方も。
マネジメントを任された場合はまずやってみるのもオススメ。得るものは多いです。
主任クラスであればプレイングマネージャーとして開発もできますし、やってみてどうしても合わなければ、外してもらったり転職を考えるのでも良いと思います。
仕事内容の取捨選択は30代になってからでも良いと思います。
20代で実力がついていればそれが出来る立場になっています。
特に注力しておくと良いスキルはありますか?
今後30代、40代と年齢を重ねても基礎的な技術がそこまでかわらないデータベース(RDB)などはオススメ。
データベースが深いレベルで理解できていれば、一生食べるのに苦労しません。
メンバーとしてSEを続ける
20代はエンジニアとしてずっと開発を続けるのも良いキャリアパス。
その場合注意すべき点は、もし20代後半で転職したくなった場合はマネジメント経験が求められる求人が多いこと。
技術に自信があり30、40代もSEとしてバリバリ開発するのであれば問題ないですが、定年までSE続けていくのは辛いかもな…と思うのであれば、マネジメントのチャンスがあれば手をあげるのがオススメ。
少しでもマネジメントの経験があれば、転職時に有利に働きます。
純粋なエンジニア求人とマネジメント求人の両方を受けることができるからです。
現状エンジニアとしてそこまで成長できる環境でもなく、マネジメントのチャンスもない。そんな手詰まりな環境であれば即転職がオススメ。
SE専門エージェントのレバテックキャリアは内定率も高いのでオススメ。
SE → プレイングマネージャー(主任等)へ
SEやプロジェクトリーダーとして活躍を続けていると部長から主任・係長昇進への打診があると思います。
どうしても嫌でなければ、受けてみるのがオススメ。マネジメント経験は転職市場でも最も価値が高いスキルです。
エンジニアスキルとマネジメントスキル
エンジニアスキルとマネジメントスキルは別物。
エンジニアとして優秀でもマネージャーとして微妙な方もいるので、最初はそこまで上手くやれなくても気にしないで大丈夫です。
やってみて開発時間少なくなってあまりにも面白くない、育成に興味がわかなければ、そこでマネジメント職を外してもらう、転職するなどを検討してみるのがオススメ。
あえて20代は技術のみ付けたいから断るのもアリ。ただし技術だけで定年までSEしていくのが茨の道なのは、覚悟しておきましょう。
育成・マネジメントに面白みを感じれたら、そのまま管理職への道に進むのもオススメ。
マネジメントの求人数ががどれほどあるかは、レバテックキャリア、リクルートエージェントに登録すれば、非公開求人も含めて把握できます。
SE → 独立へ
20代での独立はあまりオススメできません。
私の知り合いでも20代で独立した方は10人中10人が失敗して、また会社員に(降格して)戻ってきています。
独立すると、経理、営業など開発以外に色々とやることが増え、逆に開発に専念できなくなります。
SE → 転職へ
現状エンジニアとしてそこまで成長できる環境でもなく、マネジメントのチャンスもない。そんな手詰まりな環境であれば即転職がオススメ。
下記の相談者のようにパッケージ開発や改修・保守メインで30歳になってしまうと厳しい状況になります。
少しでもマネジメント経験がある場合は、転職前アシスタントマネージャーでも転職後にマネージャーとなる転職しつつ出世・昇給することも可能です。
エンジニア転職は若ければ、若いほど有利です。中小企業からでも楽天、YAHOOなどは十分に狙えます。
20代で転職するならエンジニア転職エージェントのレバテックキャリアの利用がオススメ。
30代のキャリアパス
30代SEのキャリアパス
- メンバーとしてSEを続ける
- プレイングマネージャー → 管理職へ
- SE → 独立へ
- SE → 転職へ
30代ではもう独力でシステム開発ができるのは前提です。
その上でテックリードやプロジェクトリーダーなどをしてチームをどれだけ引っ張ってきたかが評価されます。
業務的にシステム全体に携われない方は即転職を。人材価値が落ちてしまう会社に停滞する必要はありません。
何でも受け入れた20代とは違い、30代では自分の適性を見つめ直して、キャリアパスを考え本当に自分がやりたいことに注力するのが良いですね。
30代で優秀な方はマネージャー、部課長などの管理職を打診される方も。
30代SEはスペシャリストに進むのか、マネージャーとしてジェネラリストに進むのかを選ぶ必要が出てきます。
中途半端にプレイングマネージャーを続けるのは結構なリスク。
みんなのサポート中心になり、メインの開発でもなくスキルもあまりつかないからです。
今まで何人ものプレイングマネージャーを見てきましたが、どちらかに振り切った方が成功しています。
メンバーとしてSEを続ける
30代も俺はエンジニア&プレイヤーとして活躍するんだ!と断固たる決意がある方は、SEを続けて良いと思います。
私は40代ですが、同僚でスペシャリストとしてまだ活躍している方は「3度の飯よりコーディング&システム開発が好き」な人。
私もシステム開発は好きですが「3度の飯より…」ではありませんでした。中高年でもスペシャリストとして活躍している方は熱量が凄いです。
30代以降もSEを続けていくのであれば、20代の若い方に負けない専門分野を作ることです。
コーディングだけでなくデータベースや脆弱性、パフォーマンスチューニングなどで専門分野を作り、困ったら彼らが聞きに来る立ち位置にいることが大事。
作業者SEにならないように注意
30代で何らかの得意分野がないと、若手と同じ簡単な作業ばかり任され低賃金でずっと使われる作業者SEになってしまいます。
技術的に得意分野がなく平均点くらいだけど、人と話すのが好き、チームを纏めるのが好きな方はマネージャー路線を目指して活躍していくのもアリ。
プレイングマネージャー → 管理職へ
プレイングマネージャーから管理職への昇進は勇気がいります。SEとは全く別の職種になってくるからです。
プレイングマネージャーであれば少しは開発ができていたと思うのですが、マネージャー・部課長になってしまうと、部下の育成フォローが中心で自分がプレイヤーとなることは殆どなくなります。
ただ管理職へ思い切って振り切ってしまえば、高年収がもらえさらに本部長、CTOなど年収1千万を超える高年収を目指せます。
もう俺はエンジニアではないのか…とガッガリするかもしれませんが、コードレビュー、設計レビューなどで開発に携わることはできます。
会社によってマネージャーでも開発できるベンチャー企業や、テックリードなどマネージャ職とスペシャリスト職の間のような職種がある企業もあるので転職を考えてみるのも。
どうしてマネジメントスキルがあると高年収になるんですか?
マネジメントは管理能力と思われがちですが、実際には育成能力。
優秀な方がチームメンバーを育成し、同じような優秀な方を生み出してくれることを期待しているのでマネジメント能力は評価されます。
SE → 独立へ
30代での独立は非常にチャンスがあります。
私の知り合いでも30代で独立した方はほとんど成功しており、年収1千万超えの方が大多数。
30代であれば人脈、経験、知識が充実しており、開発力も高く独立しても成功する可能性は高いです。
逆に40代から独立する場合は、知識・経験・人脈は非常に充実していますがバイタリティが少し心配になります。
独立すると経理、営業などを開発以外色々やらなければいけませんが、最近はポテパンフリーランスなどの便利なエージェントがあるので使うと良いでしょう。
独立するなら30代が最適!
フリーランスの場合は、エージェント選びに注意が必要。悪質な業者はピンはねしまくる業界です。
年収1千万超えの友人はポテパンフリーランスを利用。高単価の元請け案件が多いからオススメです。
SE → 転職へ
「マネジメントを頼まれたがやっぱり開発がよい方」「純粋にずっとSEしたいけど今の会社では成長が見込まれない方」は転職をしましょう。
少しでもマネジメント経験がある場合は、転職前アシスタントマネージャーでも転職後にマネージャーとなる転職しつつ出世・昇給することも可能です。
今の会社の同じポジションで一生過ごすのが問題ないのであればそれで良いと思います。
その場合は、5、10年後に後輩が自分の上司になるかもしれないと想定しておく必要はあります。
40代のキャリアパス
40代SEのキャリアパス
- メンバーとしてSEを続ける
- 管理職 → 経営層へ
- SE → 独立へ
- SE → 転職へ
メンバーとしてSEを続ける
40代でSEの場合は、スペシャリストか作業者SEのどちらか。
スペシャリストの場合は高年収ですが、開発内容が若手の方と変わらない作業者SEの場合は低年収の方が多数。
ここまでSE一筋できたら定年まで続ける方が多く、たとえ低年収だとしても「俺はコードを書いているときが一番楽しいんだ」といった方には最適です。
40代でSEをしている方は、スペシャリストであってもそうでなくてもコードを書くのが好きな方。
昇進・マネジメントに興味が無い方が多いので、技術的好奇心を持ちスキルを維持して急な異動など何があってもよい準備をしておくのは大切。
管理職から経営層へ
マネジメント経験がある方は、ここから更に面白くなってきます。
本部長、役員、CTOなど更に上位の経営層になり、今後のエンジニア採用・組織体制作りなどより上位の視点でマネジメントへ。
影響力も大きくなりますし、年収も2000、3000万円行く方も多いです。
上場企業に長く勤めてきた部課長が、ベンチャー企業のCTO、役員などに高年収で転職するケースも多数。
マネジメントに振り切っているので50代、60代と活躍している方が多いです。細かい技術を追う必要はないですが、大きな流れ業界動向は意識する必要があります。
見ているものがシステムではなく、人材・組織になるので結果がでるのに数年かかることもありますが、上手くいくと会社もドンドン大きくなり年収も上がりやりがいを感じられます。
SE → 独立へ
40代からフリーランスになる場合、「攻めの独立」「逃げの独立」があります。
「攻めの独立」は技術も自信があり、人脈も出来たので、定年までの残りの人生でも問題なく稼げると狙いをもって独立する事。
「逃げの独立」は会社に若い子も増えてきて、昔の後輩が上司になり技術もサビつき居たたまれなくて逃げるように独立する事。
同年代の方を見ていると「逃げの独立」をする方が非常に多いです。
依頼者が若者の場合は、同年代のSEを指名することが多いので、独立後は調子が良くても数年経ってから案件がとれなくなったりすることもあるので注意が必要。
勝算がある場合のみ独立をオススメします。
SE → 転職へ
40代SEでもスペシャリストであれば高年収転職する方は多いです。
ただし作業者SEの場合は、十分に検討してから転職しましょう。
会社に若い子も増えてきて、昔の後輩が上司になり技術もサビつき居たたまれなくて逃げるように転職する「逃げの転職」は危険。
もし作業者SEに近い状況でも今の会社が40代SEとしてあなたのポジションを理解してくれているのであれば、転職はしないほうが良いです。
技術を追うのに疲れてきた人へ
私はそんなに技術に興味がなくなってきたので、マッタリ働きたいんですが…
そういう方はワークライフバランスがしっかりとれる社内SEがオススメ。
社内SE転職ナビは社内SEに特化したエージェント。何をアピールすべきかなど書類・面接対策が社内SE用に特化しており社内SE・自社サービス企業を目指すなら使わないと損。
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自由応募求人
エージェント利用せず直接受ける求人はないんですか?
社内SEでなく自社サービスだけどマッタリしてて、将来的に起業できるような…
条件が多いですね…けど、ありますよ。
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ファンコミュニケーションズは友人が転職して通っていますが、高年収なのにのんびりした社風でマイペースな仕事が出来ると喜んでます。
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どうしても自由応募が良い方は、数少ないですが自由応募のみで募集している企業をエージェント経由と併用で受けるのもアリです。
ファンコミュニケーションズに関しては、どのような人材が欲しいなど内情を分かっているので応募書類に不安がある場合は、ぶっちゃけ面接官の転職相談、Twitterで気軽に問い合わせて下さい。
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システムエンジニアのキャリアパスまとめ
SEのキャリアパスまとめ
- キャリアパスを考えることは大事
- 20代SEはシステム全体に関われる会社へ
- 30代SEではマネジメントかプレイヤーを決断
- 40代SEの「逃げの転職&起業」は危険
- 中途半端にプレイングマネージャーを続けるのは結構なリスク
- 作業者SEにならないように注意
こんにちは!東証一部上場企業勤務の「ぶっちゃけ面接官」ユウです。
上記名刺画像は証明としての取引先企業/転職エージェントの一部です。