この記事では第四次産業革命スキル習得講座の受講方法、給付金の手続き方法を分かりやすく説明していきます。
実は最近、私もこの制度で「AI(人工知能)講座」受講したのですが、給付金手続きで分かり辛かったので今後皆さんがスムーズに受講・申請できるように記事にしました。
第四次産業革命スキル習得講座?
カッコよい名前だけど何ですかソレ?
経済産業省が2018年から認定した、データ・IT・AIを中心とした将来性の高い分野での専門的・実践的な講座のことです。
PG経験者向け講座が殆どですが、いくつか未経験からでも受講可能なコースもあるので後ほど紹介します。
何がスゴイの?
厚生労働省「教育訓練給付制度」と連携をしている点です。
AI学習など最先端のプログラミングスクールが50%~70%オフで通えるんです!
実際に私が第4次スキル習得講座「人工知能」を受講してきたので、給付金の手続きなどを分かりやすく説明します。
AI講座の感想はまた別記事にしますが、一言お伝えすると「行って良かったです!」
この記事を最後まで読めば、以下の疑問がハッキリ解決します。
あなたの転職成功を応援しています。それでは、どうぞ!
講座一覧
こちらが2019/10まで認定されている第四次産業革命スキル習得講座一覧です。
第四次産業革命スキル習得講座
- クラウド/IoT/AI/データサイエンス:46講座
- ネットワーク・セキュリティ:15講座
- 生産システム:3講座
コース内容が凄くないですか?
エンジニアが学びたい最先端のスキルを学びつつ、50%~70%の給付金が戻ってきます。
プログラミング経験者向けスクール例
以下は機械学習の短期セミナーで有名なキカガクのコースです。人気があり2ヶ月先まで満員になっていることも多いです。
今までの専門実践教育訓練と違い、3日~1ヶ月などの短期間コースも多いのもメリット。
受講後はスクールで学んだコースに関連するAI、データサイエンティストなどの高年収求人を紹介してくれるスクールが多数。
第四次産業革命スキル習得講座の活用事例
- オンプレ開発経験のみ
→ クラウド学習講座でスキルを付けて転職 - Webサイト開発
→ AI学んでレコメンド機能開発/AIエンジニアとして高年収転職 - データベース好き
→ データサイエンティスト講座を学び高年収転職
どのコースを選んでも、スキルが付き人材価値が高まり高年収転職に繋がります。
プログラミング未経験者向けスクール例
私はプログラミング未経験なんですが、経験者のコースが多いんですか?
基本的には経験者向けのAI、データサイエンティストを目指すコースが多いです。
未経験者向けのプログラミングスクールは少ないですが、2019/10承認でDMMウェブキャンプが認定されました。
経済産業省が認定している効果の高いコースで、授業料が50%~70%戻ってくるので、今後の未経験者用プログラミングスクールはDMMウェブキャンプ受講生が非常に多くなると思います。
第四次産業革命スキル習得講座であることが世間に知られると申し込み殺到して入校待ちになるので、早めの体験受講をオススメします。
DMMウェブキャンプを受ける場合、ハロワ手続き等で1,2カ月かかる人もいるので、早めに体験受講し第4次スキルに認定される2019年10月から開始したいと伝えるのがベター。
オススメ講座
人工知能系、データサイエンス系は高年収求人が非常に多く、需要と共有のバランスが崩れており圧倒的な人手不足。
せっかくのスキルアップのチャンスなので、現在Web開発、組み込み開発、パッケージ開発をされている方はスキルアップにオススメ。
卒業後に履歴書に書けますし、実践的なコースばかりで転職支援もしてくれるので、現状を変えたいと思っているエンジニアは制度活用を。
未経験の方が無理して開発経験前提のAIコース受講すると挫折する可能性もあるので、DMMウェブキャンプがオススメ。
その後Web企業などに入って、3年ほどスキルを付けて次はAI、データサイエンス系講座を受けてステップアップ転職を目指すのが良いかと思います。
給付金の金額
給付金の金額
第四次産業革命スキル習得講座は専門実践教育訓練給付金制度と連動しています。
専門実践教育訓練給付金は受講で50%給付(最大40万円)、資格取得&就業した場合は70%給付(最大56万円)されます。
給付額の条件
- 50%給付(最大40万円)
→ 無事に期間修了した場合(テストがあるスクールも) - 70%給付(最大56万円)
→ 就業していた場合は資格取得。失業していた場合は受講修了日の翌日から1年以内に再度就業&資格取得できた場合
第四次産業革命スキル習得講座では、70%給付条件の資格試験がないスクールも多数。
たいていの方は70%の給付金を受け取れます!
今までの専門実践教育訓練給付金の講座と第四次産業革命スキル習得講座の違い
料金 | 期間 | 内容 | |
---|---|---|---|
専門実践 | 100~200万円 | 6カ月~24カ月 | 大学・専門学校などの受講でカリキュラムも少し古い |
第四次 | 10~100万円 | 3日~12カ月 | 最先端の技術・カリキュラムを現役トップエンジニアから学ぶ |
今まで教育訓練給付制度がある講座は、専門学校などの講座が多く認定されており、昼間コースに1年程度通う必要がありました。
特にプログラミングに関しては少し時代遅れな講義をしているスクールも。
第四次産業革命スキル習得講座であれば、夜間や土日3日間の人工知能コースなどで仕事に影響なく受講できる講座が非常に多いです。
第四次産業革命スキル習得講座は国がやっと本気を出してIT人材の創出に力をいれたのが分かる制度。
国の補助でスーパーエンジニアを作る制度。
条件満たした方は使わないと損です!
受講条件
受講条件
第四次産業革命スキル習得講座は誰でも受講できますが、給付金をもらうためにはいくつかの条件があります。
専門実践教育訓練給付金の条件
- 雇用保険の支給要件期間が3年以上(初めて支給を受ける方は1年以上)
- 離職している場合は離職日翌日から受講開始日までが1年以内
たったこれだけなんですね!
はい。たいていのサラリーマンは該当しています。これだけで最大56万円給付されます。
過去給付金もらった方は、今回受講開始日前まで3年以上空いてる条件もありますが殆どの方は該当してないはずです。
私は40代ですが人生で初めて受講しましたし、周りの部下・同僚などに聞いても制度自体を知らない方が多かったです。
失業した人だけが受けられると勘違いしている方が多数。在職中の方も給付対象です。
確かに昔の専門実践教育訓練は、昼間コースばかりで失業中でないと受講不可能でした。
しかし、第四次産業革命スキル習得講座は在職中の方向けに土日、夜間コースも多数。
受講までの手続き
受講までの手続き
面倒くさそうに見えますが、実際にハローワークに行く回数は受講前と受講後の2回のみなので安心して下さい。
受講までの手続き(1カ月前までに)
- ハローワークに電話
- キャリアコンサルタントと面談
- ハローワークに必要書類を提出
体験受講可能なスクールやカリキュラム公開しているスクールも多いので、まずはスクールを選びましょう。
スクールが決まったら上記の手続きをすることで、受講後に給付金を受け取れます。
スクール入金後に手続きをしても良いのですが、個人的にはスクールを決めたあと以下①~③をして後に入金するのがオススメ。
万が一のケースでも③の時点で給付金の資格がないと言われても申し込みキャンセルが可能なので。
①ハローワークに電話
ハローワークに電話して「専門実践教育訓練給付金の講座を受講したいのでキャリアコンサルタントと面談したい」と伝えます。
私はここで苦労したのですが「第四次産業革命スキル習得講座」とは言わない方が良いです。ハロワの方も2018年に出来たばかりなので「第四次産業革命スキル習得講座」を理解していません。
「本当に3日間のコースなんてあるんですか?」「20万円で行けるんですか?」など逆に質問攻めにあって苦労しました。
ハロワに電話すると、委託しているキャリアコンサルタントの電話番号をおしえてくれるので、キャリアコンサルタントに電話をして面談予約をします。
ここらへんが冗長なのはお役所仕事ですね。ただ、電話するだけで数十万戻ってくるので我慢ですね。
②キャリアコンサルタントと面談
キャリアコンサルタントに電話をすると必要書類を印刷して持ってくるように言われます。面談場所はハロワ。
キャリアコンサルタントに提出する書類
- キャリア・プランシート
- 職務経歴シート
- 職業能力証明(免許・資格)シート
- 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート
上記を1部ずつ印刷してくるようにいわれます。全部合わせて1時間もあれば記入出来ます。
これは履歴書を要約したようなジョブカードというもので厚生労働省のページからダウンロードできます。
その書類をもとにキャリアコンサルタントと1時間程面談を行います。
キャリアコンサルタントと面談内容
- 「その講座を受けることでどういう事を実現したいですか?」
- 「あなたの今までの経歴を教えて下さい」
- 「強み・大事にしている考えを教えて下さい」
などの質問をされます。
的確に答えていけば1回で終わるようですが、まだ将来設計に悩みがあるとキャリアコンサルタントが判断した場合は2,3回面談することもあるそうです。
ただ、キャリアコンサルタントの面談によって、この人は受講資格がないなどの判断は絶対にされないので安心して下さい。
ポイントしては、キャリアコンサルタントに会うまでにコースを決めておくとスムーズです。
ハロワの書類にもコース名の記載が必要なので、キャリコン面談もコース決めてからがオススメ。
最後に持参した書類にキャリアコンサルタントが感想を書いてくれるので、そちらをハロワに提出します。
キャリコン面談はハロワク内でやる事が多いので、そのまま③の準備をしておけば②③は一気にできます。
③ハローワークに必要書類を提出
ハローワークでの必要書類
- キャリアコンサルタントと面談した時の書類
- 教育訓練給付金受給資格確認票
- 3×2.5cmの写真2枚
教育訓練給付金受給資格確認票は、ハロワで言えばもらえるのでその場で書きます。
10分程度で書けますが、マイナンバー、被保険者番号、指定番号(受講するコース番号)が必要なので、それらは予め用意しておきましょう。
ここまで原則受講1カ月前までに実施。
私は受講2週間前でしたが、キャリコン面談1回などスムーズだったので何とか書類も通してくれました。
ギリギリだと日程的に受理されないケースもあるようなので、時間に余裕を持った方が良いです!
受講後の手続き
受講後の手続き
スクール受講後に「専門実践教育訓練修了証明書」をもらい領収書を持ってハローワークで給付金の手続きをします。
数週間後に50~70%の給付金が振り込まれます。
第四次産業革命スキル習得講座まとめ
第四次産業革命スキル習得講座まとめ
- 最新の機械学習・ディープラーニングなどが最大70%OFFで学べる向上心のあるエンジニアには夢のような制度
- 実際にハローワークに行く回数は受講前、受講後の2回のみ。
- 基本的にプログラミング経験者が更にハイクラスになる講座が殆どだが、DMMウェブキャンプは未経験者用の講座
2019年10月認定されている第四次産業革命スキル習得講座は64講座しかないですが、どれも非常に面白いコース。
国が今後IT人材創出に力をいれると宣言しているので、コースもドンドン増えて充実してくると思います。
ただし給付金制度はここ数年にわたり頻繁に変わっています。
受講者が増えると、給付金率が下がる恐れもあるので興味がある講座は早めの受講がオススメです。
こんにちは!「ぶっちゃけ面接官」ユウです。
東証一部企業のSE&面接官をしています。
私が個人的に開発したサービス「サクラチェッカー」はNHK、日経などに取り上げられています。