突然ですが、あなたは今、
「いま働いている会社は、育休を取れない雰囲気」
「自分が利用条件に該当しているのかわからない」
と悩んでませんか?
正社員であれば、本人の希望しだいで育休を取れるイメージなのですが…。取れない会社なんてあるんですか?
産休も育休もある一定の条件を満たしていれば、「正社員・派遣社員・パート」のいずれも制度を利用することができるんですよ。
ただ、法律で守られている一方で、産前産後休暇や育児休暇が「取れない雰囲気」という会社はたくさんあり、それを理由に転職する転職をする方もたくさんいらっしゃるんですよ。
この記事では、「出産後も働き続けたい」という方のために、育休が取れる条件や会社の特徴をご紹介したいと思います。それではどうぞ!
7割以上の人が「出産後も働きたい」と考えているが実情は?
私は結婚や出産をしても、働き続けたいと考えているのですが、出産後も働きたいと考えている方はどれくらいいるんでしょうか?
テン子さんのように「働きたい」と考えている女性はたくさんいらっしゃるんですよ。
WOMAN Onlineのアンケート調査によると「働きたくない」「出産はしない予定」を省くと、「出産後もなんらかの形で働きたい」と回答している女性が、なんと「74.6%」もいることがわかりました。
引用:WOMAN Online
しかし、妊娠をしていたときに仕事をしていた女性500名にアンケートを取ったところ、女性の「働きたい」という気持ちに反して、65%の女性が「仕事を辞めた」と回答しているのです…。
引用:赤ちゃんの部屋
多くの女性が働きたいと考えているのに、実際は妊娠や出産をきっかけに退職を選ぶ人が多いんですね…。
働きたいのに仕事を辞めるしかなかったという気持ちが想像できます。
育休(育児休暇)は入社一年未満だと取れない
もちろん、働いているからといってすべての女性が産休や育休を取れるというわけではありません。
下記の条件をすべてクリアしていることが前提となります。
- 同一事業主で1年以上働いていること(日々雇用される者を除く)
- 1週間に3日以上勤務していること
- 期間雇用の場合は、子供が1歳になってから、さらに1年以上先まで契約期間があること
- 子供が1歳になっても雇用されることが見込まれること
なるほど!入社してから1年未満の会社に勤めている場合は育休が取れないんですね。
正社員であれば必然的に取れると思っていました。
テン子さんのように条件を知らない人は意外と多いんですよ。
逆に、「派遣社員・契約社員・パート社員」でも、上記の条件をすべて満たしていれば、法律的には育児休暇を取得することができるとされています。
しかし、非正規雇用のうち育休から復帰できる割合は、なんとわずか「4%」というデータが。
雇用期間が定められていることが多い「派遣社員・契約社員・パート社員」は育児休暇を利用して職場復帰できる可能性が低いことが実情のようです。
「出産後に働き続けたい」と考えている人が多いのにもかかわらず、実際は退職を選ぶ人が多い理由がなんとなくわかりました…。
出産後も同じ会社で働き続けたいという人は、「正社員」という雇用形態が1番いいんですね。
正社員は本人が希望すれば育児休暇を取得できる?
育児休暇は法律で定められている条件をクリアしていれば「取得できる」とされていますが、実際は「正社員で育児休暇を取得できる条件に該当していたが、退職をするしかなかった」という声も多いのです。
妊娠がわかったときは地元のクリニックで正社員として働いていました。
出産後もそこで働くことを検討しましたが、育児休暇を取得した人はいままでに1人もおらず、さらに経営が傾きパート社員を積極的に雇用しているところだったので「出産後にまた戻って働きたい」ということは言いづらかったです。
1度ほかの職員が「産休と育休を取って復帰してもらうことは考えているのか」と院長に聞いてくれたのですが、「子どもがいると残業はできないし、人手が余ると困る」と言われたそうです。
「働きやすそう」という理由で就職しましたが、もっと先のことを考えた上で職場を選べばよかったと後悔しています。
個人で経営しているようなところは職員の人数が少ないので、育児休暇を取りづらいようですね。
入社して3年目で妊娠がわかったので上司(女性)に報告。子どもがいない上司は面白くなかったのか、妊娠を報告してからあからさまに嫌がらせを受けるようになりました。その上司は職場のお局的な存在で逆らえる人はおらず、同じ部署にも妊娠や子育てを経験した人がいなかったので、とても肩身の狭い思いをして泣く泣く退職。
「出産後に新たな職場を探そう」とのんびりと構えていましたが、専業主婦のため子どもを認可保育園に預けることもできず保活に苦労しました。
あとは、育児休暇を利用しているママは給付金が出るので、おこづかいに余裕があるママが多かったのもうらやましかったです。
前の会社を退職したことはまったく後悔していませんが、企業や職場の理解がなければ職場復帰は難しいのだと実感しました。
「マタハラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ここ最近は、妊婦さんを標的としたハラスメントが問題となっているんです…。
企業側は「出産後に戻って働いて欲しい」と考えていても、現場の職員が妊娠や育児に対して理解がなければ働き続けるのが難しいのが現状なんですね。
そうなんですね。「産休・育児休暇の取得」や「仕事と子育てとの両立」に理解がある会社は、どうやって探せばいいんでしょうか?
それでは次に、女性のライフスタイルの変化に理解がある会社の選び方をご紹介したいと思います。
育休・復職に理解がある会社の選び方は?
まず、女性のライフスタイルの変化に理解がある会社の判断材料は「求人票」です。求人票にはいくつかヒントが隠されているので、確認すべきポイントをチェックしてみましょう。
①育児休業取得実績の有無
1番重要なチェックポイントは「育児休業取得実績」の有無です。
いままでに1度も育児休業を取得した従業員がいない企業は、「子育てに理解がない会社」か「職員が出産後に復職したいと思えない会社」である可能性があるので、やはり実績があると安心です。
ちなみに求人票に記載されている「介護休業」や「看護休暇」の取得実績も確認するのがオススメ。ライフスタイルの変化に対応してくれる会社や、休みを取りやすい会社は、こちらの取得実績があることが多いといった特徴があります。
2.託児施設の有無
近年、待機児童の問題が取り上げられているとおり、保育所が不足しているため働きたくても働けない女性が急増。
その対策のため、最近では託児施設を併設する企業が増えており、こちらも子育てに理解がある会社かどうかの判断材料になります。
無料で託児ができる企業もあるので、こちらも要チェックです。
会社に託児施設があるのはうれしいです!子どもが急に熱を出したときもすくにお迎えに行けるのもいいですね。
3.従業員の人数
求人票に記載されている従業員数も重要な判断材料です。
従業員が少ない職場は1人でも休んでしまうと他の人への負担が大きくなりがちですが、就業場所の人数が多ければサポートしてくれる人も増えるので、育児休暇や子どもの風邪による急な休みにも対応してもらえる可能性が高くなります。
また、男女比率も重要なポイント。女性の割合が極端に低いと「女性が長く働きづらい会社」である可能性があります。
こちらは職業にもよるので一概には言えませんが、ぜひチェックしてみてください。
育児休暇を取りやすいその他のチェックポイント
上記で紹介したこと以外にも、育児休暇が取りやすく、子育てに理解がある会社のポイントをまとめてみました。
- 時短勤務制度の有無(10時~16時まで等)
- フレックスタイム制度の有無
- 時間外労働時間(残業時間)
「短時間勤務制度」を利用すると年収が下がりますが、基本的に正社員と同じ待遇で雇用してもらえる制度です。時短勤務は出産後や家族の介護で利用することが多く、子育てに理解がある企業は導入していることが多いのが特徴。
「フレックスタイム」とは、「9時~18時」という就業時間を「8時~19時」など、働く時間は変わらないけど出勤する時間を選べるという制度です。フレックスを利用して夫婦で協力し合いながら時間をずらして働く人も多いんですよ。
さいごに「残業時間」も要チェック。保育園のお迎えを考慮して、残業時間が多い職場は避けましょう。
求人票を見るときには、給料や賞与ばかりを重視しがちですが、確認するべきポイントがたくさんあることがわかってよかったです!ぜひ参考にさせていただきます。
女性にオススメな転職エージェントは?
女性専門の転職エージェント「Type女性の転職エージェント」の利用がオススメです。
Type女性の転職エージェントは希望に合った求人紹介だけではなく、書類や面接対策もしてくれます。
結婚や出産など女性ならではのライフスタイルの変化に対応してくれる会社や、福利厚生が充実している会社の紹介もしてくれますよ。
女性専門の転職エージェントなんてあるんですね!女性に優しい求人もありそうなので、ぜひ利用を検討してみようと思います。
こんにちは!東証一部上場企業で面接官をしているユウです。